「Savvy Gaming Group」が世界最大のeスポーツカンパニー『ESL』と、eスポーツプラットフォーム『FACEIT』を買収・合併し、「ESL FACEIT Group」の設立を発表しました。
『ESL』と『FACEIT』が買収・合併
買収について
- 「Savvy Gaming Group」はサウジアラビア政府の公共投資基金から支援を受けるeスポーツ会社
- スウェーデンの「Modern Times Group(MTG)」より『ESL』を1,050万ドル(約1196億円, $1=113.95円)で買収
- ロンドンを拠点とするeスポーツプラットフォーム『FACEIT』も買収
- 当局の承認を経て、2022年第2四半期に買収が完了予定
- 今後は「ESL FACEIT Group」として活動していく
保有ブランド
- ESL
- FACEIT
- DreamHack
- ESEA
- Badlion
FACEITやESEAは類似サービスではありますが、これまでどおりそれぞれのプラとフォームで利用可能となるそうです。
今後の取り組みについて
「プロへの道」を作る取り組みを強化
- 新たなスターの発掘
- オンライン大会の提供を拡大、プロサーキットへの統合も計画
- アマチュア向けのコーチ・学習プログラムの開発
- 配信などを通じて将来有望な選手やチームをピックアップし、ストーリーを伝え盛りあげていく
サポート地域の拡大
- より多くの地域でプレーヤーをサポートしていく
- 各地域を発展させ、グローバルコミュニティの展開とリンクしていくことを目指す
- アマチュア、プロを含むLANイベントとオンラインイベントを地域に定着させていく
- 各地域の大会運営団体と連携する
テクノロジーによるサポート
- 快適で公正に対戦出来る環境を提供するためのツールやテクノロジーを開発する
- サーバーインフラ、トーナメントツール、不正防止システムなどを積極的に開発予定で、全て無料で提供予定
Craig Levine 氏のコメント(ESL, CEO)
ESLの使命に変わりはありません。誰もが何者かになることが出来る世界を作り上げることです。
「Savvy Gaming Group」の支援による「FACEIT」との合併により、これまで以上に多くのノウハウ、人材、リソースを得ることが出来ました。
これらを活用してビジョンの実現を目指していきます。この合併によって、競技、観戦、ソーシャル、プロとしてのレベルなど、あらゆるものがより良くなっていきます。
競技を始める第一歩から世界の舞台でプレーするまでの道のりを提供出来るようになることは、ゲーマー、パブリシャー、パートナーのみなさんにとって非常にエキサイティングな提案となるでしょう。
Niccolo Maisto 氏のコメント(FACEIT, CEO)
これまで、ESLとFACEITはeスポーツ業界の成長に好影響を与え、プレーヤー、チーム、パブリッシャー、デベロッパーにさまざまな提案をもたらしました。
SSGの支援を得て両者を統合することで補完しあい、長期的なアプローチでより強固なプラットフォーム、競技のエコシステムを構築し、持続可能な方法で全てのみなさまに多くの価値を創出していきます。
Brian Ward 氏のコメント(SGG, CEO)
SGGはゲームとeスポーツに多額の投資を行ない、世界のゲームコミュニティをより強化していくことにコミットしています。ESL FACEIT Groupと協力して取り組んで行くことが出来るのをうれしく思います。今回の合併により、世界クラスのeスポーツ・エコシステムの構築を積極的に支援することが出来るようになりました。
今回の投資を通じて、ESL FACEIT Groupは選手やファンの体験をこれまでと比べ物にならないくらいの速度で発展させる事が可能となるでしょう。