『Esports Integrity Commission』(ESIC)が『CS:GO』で問題化しているコーチ観戦バグによる不正について、2016年までさかのぼり調査を行なうと発表しました。
約2.5万個のデモファイルをAIと人力で調査へ
コーチ観戦バグとは、特定の手順で操作を行う事で、コーチがマップの好きな場所で視点を固定し本来は得られない視界を得られるというもの。
これまでに、『ESL Pro Tour CS:GO』対象大会での使用が発覚したことにより、3つのプロチームコーチが処分されましたが、さらなる不正利用者の悪用が行なわれていた可能性が高いことから、業界の健全化に向けて徹底的な調査を実施するとのことです。
主な発表内容
- 2016~2020年のデモファイルを約25,000個をAIと目視で検証
- 調査が完了するまでには8ヶ月の期間を要する見込み
- 調査結果を元に、制裁措置の内容を決定。毎月、制裁についての報告書を公表。
- 調査結果に対する異議申し立てにも対応
- 不正の実施を自主的に告白する期間を2020年9月13日23:00 CETまで設ける。その内容に応じて制裁内容の譲歩を適用する。
- 調査にはHLTV.orgが協力。保存している5テラバイトのデモファイルをESICに対して提供。
ESICからCS:GOコミュニティへのメッセージ
ESICは、悪者たちからシーンを守るという仕事について、声高に支持していただいたことに感謝しています。CS:GOコミュニティの多くのみなさんにとって、この一週間の暴露の数々は厳しいものであったと理解しています。しかし、ご安心下さい。ESICは長期的なシーンの利益となるよう、悪者たちの徹底排除に努力を惜しみません。
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