独占インタビュー!eスポーツフリー素材誕生秘話をぱくたそ運営者「すしぱく」氏に聞いてみた!

2020年3月30日にeスポーツ業界に激震が走った。
なんとeスポーツタイトルでも著名なストリートファイターVチャンピオンエディションを用いたフリー素材が無料配布されたのである。

eスポーツ関連のイベント主催などをおこなっているeスポーツ関係者は、このリリースがどれだけ業界にとって革新的かおわかり頂けるであろう。

ファングラーゲームズでも本企画に協力した事もあり、多くの方から話を聞かせて欲しいという声もあり、今回eスポーツフリー素材をリリースした「ぱくたそ」の運営管理人すしぱく氏(@susipaku)にインタビューをしました。

すしぱく氏にインタビュー、eスポーツフリー素材のキッカケは?

─ eスポーツフリー素材というゲーム業界では今までにない試みでしたが、企画のキッカケや立案はいつ頃行われたのでしょうか?

2018年の夏頃ですね。カプコンのeスポーツプロデューサーの綾野さんから「ストVのeスポーツフリー素材をやりたい」と提案されました。

開催場所、選手、IPなど、権利的に許諾を得ることが相当難しいジャンルだとお伝えした上で取り組みたいと言われ、まずはTGS2018で開催されたCAPCOM Pro Tour(以下CPT)での撮影を敢行しました。

 

Google Meetですしぱく氏にインタビュー
Google Meetですしぱく氏にインタビュー
funglr Games
─ そんなに前から始まってたんですね!2年越しの企画とはぱくたそでも初だったのではないでしょうか?

ぱくたそは自主企画からコラボレーションなど、9年間運営しこれまで100以上の企画をリリースしてきました。

大体企画立案からリリースまで長くて1年、通常は3ヶ月から半年程度でリリースしますが、2年もリリースまでかかる企画は初めてでしたね。

今回は、日本だけでなく香港での撮影も敢行、社会情勢や権利関係もあってカプコンさんとの調整も非常に大変でした。

うちのサイトは利用者あってこそのサービスですから、きちんと許可を取って問題がないようにリーガルチェックを都度行うのに時間がかかりましたね。


ぱくたそ初の香港ロケ!

Esports Festival Hong Kong 2019
Esports Festival Hong Kong 2019
フリー素材のぱくたそ
─ CPTアジアプレミア2019の写真だけでもかなりのインパクトだったと思うのですが、香港での撮影を敢行したのは凄いですね。

実は、ぱくたそカメラマンにファングラーゲームズの中の人がいて、その人から香港撮影を提案されました。
実は冒頭に書いたTGS2018で撮影を敢行をしたのですが、権利関係の調整が間に合わず撮影できなかったんですよね。

想像以上にeスポーツの権利許諾の壁が高すぎて心が折れましたね。
そこでファングラーゲームズさんに所属するぱくたそカメラマンから「香港で開催するストVのeスポーツ大会を撮影しようよ」と提案されました。
ファングラーゲームズさんは香港支社があり選手との交流もありましたからね。
その流れから、Humanbomb選手まめちを紹介して頂きました。

更に香港にあるCGAが運営するeスポーツ施設「CGA eSports Stadium」とeスポーツイベント「Esports Festival Hong Kong 2019」を主催しているCGAとも懇意にしていて、撮影許諾がスムーズにできたのも大きかったです。

きちんと香港のeスポーツ施設とイベントから許諾を取ったフリー素材サイトは「ぱくたそ」くらいではないかなと思います。

 

─ 香港ロケは「ぱくたそ」側からの発案だったんですね
Esports Festival Hong Kong 2019
Esports Festival Hong Kong 2019
フリー素材のぱくたそ

綾野さんもまさか香港ロケを提案されるとは思っていなかったと思います(笑)
けどHumanbomb選手が著名であった事もあり、賛同してくれました。

「Esports Festival Hong Kong 2019」でも「ストリートファイターV」のトーナメントがありましたし、CGAの施設はすごいという評判は前から伺っていたのでワクワクしていました。

 

─ 香港ロケでの苦労話や印象に残ったエピソードがあれば教えてください
CGA eSports Stadiumでフリー素材撮影を手伝ってくれるスタッフ達
CGA eSports Stadiumでフリー素材撮影を手伝ってくれるスタッフ達
funglr Games

香港自体初めてだったんですが「Esports Festival Hong Kong 2019」の熱気が凄かったのと、人気のゲームジャンルが日本とは違うのは印象的でしたね。
あと即売会場みたいのもあって日本のゲームイベントとはちょっと違う感じも楽しかったです。
いくつか買って今も愛用しています。

CGA eSports Stadium」の設備の充実っぷりはびっくりしました。
最初はただのゲーセンかネットカフェ程度に思っていましたが入ってみたら、ひとつひとつの作りが先進的で感動しました。ここでゲームしているだけでテンションあがるわって感じです。

あとから聞いた話ですが、香港って土地が高いのに一等地にあれだけの広さと設備を整えていたというので、香港自体の力の入れっぷりも凄いんでしょうね。
日本でもここまで整えられた施設は見たことがないのでびっくりです。ウェアハウスとかこういう施設作ってくれたら面白そうだな。

あと「CGA eSports Stadium」のスタッフさん達も撮影に協力してくれて、店長さんも日本語ができる方で、営業中の撮影にも関わらず撮影用に一角貸して頂いたりして・・・

 

─ Humanbomb選手がストVとのUNIQLOコラボTシャツを着ていましたがあれは「ぱくたそ」が用意したんですか?
CGA eSports Stadiumで撮影したフリー素材
CGA eSports Stadiumで撮影したフリー素材
フリー素材のぱくたそ

あれはHumanbomb選手の自前ですね。
ちなみに春麗Ver.も持ってましたが、eスポーツフリー素材という事で主人公のリュウのTシャツを希望しました。

 

─ アケコンもHumanbomb選手の自前ですか?
CGA eSports Stadiumで撮影したフリー素材
CGA eSports Stadiumで撮影したフリー素材
フリー素材のぱくたそ

アケコンはCGAさんから貸して頂きました。
「CGA eSports Stadium」にはFIGHT CLUBという格闘ゲームがプレイできるコーナーがあり、そこにアケコンが常設されてるので、そのアケコンを貸して頂きました。
eスポーツ施設というとFPSやMOBAなどPCゲームが主体のイメージがありますが、CGAは格闘ゲームもプレイできるコーナーがあるので、「ストリートファイターV」を実際にPS4の製品版がプレイできるので嬉しいですね。

「ストリートファイターV」がプレイできるeスポーツ施設は日本でも珍しいかと思います。
「CGA eSports Stadium」のフリー素材もリリース予定ですので、是非活用して欲しいです。

東京ゲームショウ2019でCPTアジアプレミア2019のフリー素材撮影!

─ CPTアジアプレミア2019では予選と本選の写真と多くのフリー素材を撮影されてましたが、ストVやeスポーツならではの撮影エピソードなどありますか?
リュウ使いを探すのが大変だった
リュウ使いを探すのが大変だった
フリー素材のぱくたそ

ストVをフリー素材にするにあたり色んなキャラクターが写り込んだシーンを撮影する事を心懸けて撮影に望みました。
また(予選では)プレイしている選手やそのプレイ画面を見るオーディエンスなどを構図にいれて撮るようにしました。
やっぱり臨場感って大事ですからね。

僕もストVをプレイしているのですが、主人公のリュウを使用しているプレイヤーが少ないのが残念でした。
リュウは主人公ですからフリー素材映えしますからね・・・

 

─ 決勝では「これぞeスポーツ!」という感じのフリー素材が多かったですけど、ステージなど撮影で大変だった事はありますか?
ゲーム画面よりもeスポーツの雰囲気を伝える事を重視
ゲーム画面よりもeスポーツの雰囲気を伝える事を重視
フリー素材のぱくたそ

会場全体の雰囲気を撮影するので複数のカメラマンで撮影したりと色々工夫しましたね。
ゲーム画面ばかり写してもダメですし、逆にプレイしてる写真が少なくなってしまったかな・・・と反省もありますね。
しかし「eスポーツ大会の雰囲気」というのは上手に伝えられて良かったかなと思います。

他のコラボ企画だと写真が微妙だったらリテイクで撮影とか可能ですけど、実際のイベントの写真なので、ぶつけ本番だし、照明もフラッシュも使えないので。
そういう意味でも「Esports Festival Hong Kong 2019」で撮影ができたのは良い経験でしたね。

「Esports Festival Hong Kong 2019」が8月開催で「CPTアジアプレミア2019」は9月開催だったので。

結果、膨大な量の写真になり、写真の選定やデータのやり取りがめちゃくちゃ大変でした(笑)

大きな反響!気になる第2弾は!?

─ eスポーツフリー素材リリース後の反響はどうですか?
すしぱく氏の苦労がオンライン取材でも伝わってくる
すしぱく氏の苦労がオンライン取材でも伝わってくる
funglr Games

ゲームに詳しいぱくたそユーザーからはかなり反響がありましたね。
あとメディアに取り上げられた数も「ぱくたそ」過去最高レベルだったかと。
eスポーツに関する記事でも使用されてますし、eスポーツ関連企業のコーポレートサイトでも使用されたりしていて、嬉しい限りです。

 

─ eスポーツフリー素材、第2弾の予定は??

具体的な予定はないですけど、昨今新型コロナウイルスの影響でオフラインイベントが開催が難しい状況が続いてますので、オンライン対戦してる雰囲気や、ネットワーク関係も絡めたeスポーツフリー素材が撮影できたら良いですね。

今回はIPホルダーであるカプコンさんとだけのコラボでしたが、デバイスメーカーさんやネットワーク事業者さんとも一緒にコラボできると面白いかなー・・・って妄想してます。

eスポーツフリー素材絶賛配布中!

すしぱくさんありがとうございました!

数々の障壁がある中、eスポーツフリー素材がリリースされ今後eスポーツ業界もより活性化していく事でしょう。
ブログやメディアはもちろん、eスポーツ関係の提案資料にも使えるeスポーツフリー素材。
絶賛無料配布中なので是非皆さん利用してみてください!

世界初!カプコン公認eスポーツフリー素材配信。タイトルは「ストリートファイターV チャンピオンエディション」

次回はeスポーツフリー素材の立案者、株式会社カプコンeスポーツプロデューサー綾野智章氏へインタビューを予定しています!乞うご期待!

最新eスポーツニュース

もっと読む 
Source 独占インタビュー!eスポーツフリー素材誕生秘話をぱくたそ運営者「すしぱく」氏に聞いてみた! https://saiganak.com/ja/interview/sfv-pakutaso-collaboration-susipaku-interview/