【LoL】DAMWON Gamingのプレイスタイル分析

この投稿よりポイントのみを紹介。

DAMWON Gamingのチームとしてのアイデンティティは、厳格な教科書通りのプレイスタイル、チーム構成である。
  • DWGは特定のテンポや勝利条件、タイミングを求めてプレーするのではなく、むしろ基本に忠実にプレイしている。これは、DWGが完璧なプレーをする完全無欠の一枚岩であるということではなく、DWGが極めてシンプルなルールに基づいてプレイしているということである。
    • DWGがゲーム序盤にトップ中心のチーム構成、例えばレネクトン〜ニダリーや、カミール〜ニダリー〜TFを組んだ場合、彼らはレネクトンのレーンでゲーム時間10分前にダイブし、おそらく8分にはリフトヘラルドの獲得を狙い、レネクトンを加速させてレーンドミネートを狙うだろう。最近の例は以下。
      • DRX vs DWG – ゲーム 2 LCKサマー決勝
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        ゲーム時間ちょうど8分頃になると、DWGのソロレーナーが2人とも自分のレーンをアグレッシブにプッシュし始めるのが分かるだろう。サポートのBerylはジェイスがアグレッシブな立ち位置を取れないようにミッドレーンに移動し、ニダリーはこれまでに築いた主導権からリフトソロでヘラルドを狩り始める。これはトップレーンでのボリベアへのダイブプレッシャー、そしてファーストブラッドへと繋がる。
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      • DRX vs DWG – ゲーム 3 LCKサマー決勝
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        全く同様のセットアップである。Berylがミッドレーンに移動し始め、ソロレーナーたちは猛プッシュ、ニダリーはリフトヘラルドを奪う。
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        DRXがドラゴンを取るのを見て、Canyonはトップダイブのために移動。ファーストブラッド獲得。
      • DWG vs DRX – Worlds2020 クォーターファイナル ゲーム1
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        リフトヘラルドを5人で押し引きし、そこから集団戦を起こしDWGの勝利に繋がる。リフトヘラルドは本来トップで使うものだが、DRXがローテーションして止めに入る。
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        DWGは2対2をやる気が無いので、妥協してミッドにリフトヘラルドを放つ。これはタワーに衝突すらしなかった。
      • これらの試合におけるタワープレート獲得やファーストタワー獲得など、ゲーム序盤のオブジェクト周辺でのローテーションから得られるリードは、多くのゴールド有利に繋がり、スノーボールへと繋がっていく。これらの試合では、比較的戦闘をせずにスノーボールを実現している。DAMWON Gamingは、少数戦のチームではなく、もっとマップベース、マクロベースのチームである。他のチームのように、序盤の3対3の少数戦に主眼を置いた戦い方をしない。序盤のプレイのほとんどは、タワー、ヘラルド、タワープレートのために行われており、キルは滅多に獲得しない。これはDWGが少数戦が得意ではないとか、全くしないという意味ではない。序盤の戦闘がもたらすリスク無しにリードを得ることができる場合は、わざわざ戦闘をしないことが多いということだ。
      • DWGのドラフトが、トップサイドのトップ〜ジャングル〜ミッドの強力な3人を中心としたプレイを見据えており、序中盤のチーム構成をドラフトしていることには注意しておきたい。
    • DWGが中盤〜後半のF2B構成(フロント・トゥー・バック、前衛と後衛がはっきりした構成)をプレイする場合、彼らは明らかにこうしたことを行わない。一般的にDWGがスケーリング構成をプレイするとき、ゲーム序盤は信じられないほどリスクを抑えたプレイをする。彼らは、1回の集団戦でゲームを決定するために、コアアイテムが揃うまではオブジェクトを敵に渡す。DWGが何もしないわけではなく、フリーで獲れるオブジェクトは獲るが、基本的にはスケールのためにプレイする。いくつか例を挙げよう。
    • DWG vs PSG – グループステージ Day 6
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    • DWG vs DRX – LCKサマー決勝 ゲーム 1
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    • F2B構成のDWGの集団戦の戦い方を見ていると、まさに教科書どおりの戦い方をしている。DRXとの戦いはまさに最高の例だろう。DWGは、ほとんどフォーメーションを崩さない。彼らはF2Bのファランクス(LS談)から脱却することはほとんど無い。
      ファランクスは、古代において用いられた重装歩兵による密集陣形である。
  • これはDWGが特別なことをしているということではない。実際のところ、DWGは他のどのチームよりも特別なことをしているわけではないのだ。
    • 明らかに例外もある。第一の注意点は、教科書をはみ出して、Canyon中心でプレイする場合。これはたまに事故る。
    • Canyonが赤バフを欲しがった (DRX vs DWG LCK サマー決勝ゲーム2)
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      これはリリアがトップに見えたので教科書どおりのプレイと言えなくもないが、ミッドの主導権をしっかりと得ていたわけではなかった。
    • Canyonが赤バフを欲しがった パート2 (DRX vs DWG Worlds2020 クォーターファイナル ゲーム2)
      動画

DAMWON Gamingのプレイスタイルについては、次のようにまとめられるだろう。DWGは自分たちのチーム構成に合ったペースでプレイする。プレースタイルに関しては、最も厳格なチームのひとつである。ドラフトは、恐らくDWGの最も重要な部分の一つである。本質的には、DWGはゲームをどのように進行させたいかを明確に把握した上でドラフトを行う。DWGのドラフトはほとんどの場合、特定のテーマを中心に構成され、そのテーマを実行する。

DWGはLPLスタイルでもLECスタイルでもなく、基本的によいLoLをプレイしているだけだ。KRチームを褒めちぎって、無敵の一枚岩として描こうとしているんじゃないかって?

  1. そうだ。だけど、多くのチームは自分たちがどのようにプレイしたいかについて、特定のアイデンティティを持っている。Suningのプレイを見ていると、多くの場合は、決まったプレイスタイルで特定のドラフトを実行しているわけではないと思う。
  2. このプレースタイルの弱点は、信じられないほど明白だ。私はDWGが無敵であることを設定しようとしているのではない。実際、私はDWGの最大の欠点は、ドラフトが終わった瞬間に、彼らがどのようにプレイしたいかを正確に推測可能であるという点にあると考えている。

 

では、読んでくれてありがとう。みんなにとって役立つことを願っている。

 

翻訳元: Profile of Damwon’s Playstyle

 

管理忍

長文かたじけのうござる。

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