【LoL】アメリカ人が分析するV3 Esports in Worlds2020

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皆さん、こんにちは。Joushiです。
今日は、Worlds2020におけるV3 Esportsの戦いを振り返ろうと思います。


現在の私なら、V3 Esportsがプレイインステージを2位で抜けると予想することはないだろう。しかし、それはV3 Esportsを過大評価していたからではなく、Unicorns of LoveとPSG Talonを、私が過小評価していたからだ。

PSG Talonのスターティングロスターのうち3人がプレイインを欠場すると聞いたとき、私は最下位になると予想した。しかし、PSG Talonは一位でプレイインステージを抜けた。

UOLは、地域内で圧倒的な強さを誇っていた。しかし、UOLが戦っていた地域は、多くの才能が既に失われた地域でもあった。つまり、以前支配的だったVEGA Squadronは多くのメンバーを失い最下位となり、Sencux、Edward、PVPStejosなどのスター選手を失ったGambit Esportsは、UOLに対してなんとか持ちこたえていた。そうした状況のもと、私はUOLを弱いチームだと予想していた。私は間違っていたのだ。

しかし、そうは言っても、私はV3 Esportsのパフォーマンスにはガッカリしてしまったと表現するのが妥当であると思う。V3 Esportsは最下位になるべきでは無かったし、V3 Esportsにとって初めての国際戦Bo5を戦うべきだった。2018年の中国第3シードのEdward GamingとのBo5以来となる、日本チームにとってのBo5を戦うべきだった。

V3 Esportsは、何が何でも、彼ら自身のプレイスタイルで戦わなければならない。

そう言わざるを得ないのだ。V3のメタ読みとドラフトは奇妙だった。それに、Aceを始め、自信の問題を抱えているように見えた。Aceは大会中ずっと萎縮しているように見えた。きっとそれは彼がゾーイを多くプレイしていたからだと思う。ゾーイは今特段強いチャンピオンではない。そのため、自信を持って積極的にプレイしなければ通用しないチャンピオンだ。

Aceは自信を失っているように見えたし、積極的にもプレイしていなかった。オフメタピックをプレイすることはできるが、そのピックを絶対の自信を持って、エキスパートであることを分からせるやり方でプレイしなければならない。サポートゾーイをプレイすることはできない。ゾーイを使うなら、キャリーしなければいけない。

このAceの自信の欠如は、チームの残りのメンバーにも波及し、Bugiにも影響を与えた。LJLでの活躍とは明らかに違う動きを見せるAceに頼ることができず、Bugiは序盤あまり活躍できなかったようだ。

そして、Bugiはグレイブスをピックしなかった。

Pazは、チームで最も経験豊富なベテランとして、岩(安定感のある土台)になる必要性を感じているように見えた。その試みは一定程度成功していたように見えた。しかし、レネクトンをピックしたときは遅れを取っていた。

レネクトンはジャングルのサポートが無ければ成功しないチャンピオンだ。しかしエリスをピックしたときもトップレーンを無視していた。トップレーンをそのように運用したいのなら、レネクトンではなく、オーンやシェンを取らないと!カミールもスケールの良さと序盤どんな対面でもある程度持ちこたえられるので、悪くはなかった。

一人ひとりのピックを振り返りじっくり長く話すこともできるが、最終的なポイントは常に同じだ。自分たちの得意なことをやるか、メタをやるかだ。どちらでも良いが、コミットする必要がある。

UOLはV3との対戦で見事なドラフトを披露した。そしてArcherはこのゲームで負けてしまった。5v5の対戦でよく耳にするコミュニーケーションは、英語では”You are the play(訳注: 文脈的に「次はそっち気をつけて」のような意味と思われる)”というものだ。これは基本的に、マップのどこかでアクションを起こして有利を取れば、敵は負けを取り返すために反対サイドでアクションを起こすことを意味している。Archerはそのことに気づかなかったか、気にしていなかったかのどちらかに見えた。他の部分では混乱の中ではそこそこうまくやっていたが、ArcherとRainaはBOSSとAhaHaHaCiKをリスペクトせず、結局カミールをバケモノにしてしまった。

このArcherの強欲さが問題となったのはこのゲームだけではないが、このゲームでは圧倒的に顕著だった。Archerは決して悪い選手ではない。しかし、ジャングルのサポートがない弱いサイドをプレイできないことは、国内では咎められないものの、どこかでArcherに改善して欲しいものだ。

Rainaについては何も言うことが無い。Rainaは大会中、ずっとインビジブルだった。ただし、サポートとしては、これはある種予想できたことでもあった。負けている時は、サポートはチームのサンドバッグになってしまうことが多い。さらに、チームがビクビクしながらプレイしているときは、味方がフォローしてくれるとは思えないので、プレイメイキングを起こすことができない。その一方で、Rainaが何をしたかを私が思い出せないというのは、厳しい非難でもある。

しかし結局の所、Archer、Raina、Aceにとっては、これが初めての国際舞台だった。彼らのミスの中には弁解できるものもある。今回の経験から学ぶことができるし、これでこのロスターが終わる必要はない。

しかし、V3は自分たちのプレイスタイルでプレイする必要がある。自信を持ってプレイする必要がある。賢くプレイしなければならないし、退く時は退かねばならない。

キャリーチャンピオンをサポートとして使うことはできないし、トラフトの時も実践の時も、自分たちの勝利条件に合わせてプレイしなければならないのだ。

本記事の英語版執筆者であるJoushiことJoshua Howardは、アメリカ合衆国ワシントン州シアトルを拠点とする解説者、アナリスト。高校生からアカデミーのプレイヤーまで、あらゆる人をプロプレイヤーのように感じさせることをモットーとしている。

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管理忍

もう一度でござる。

 

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