【LoL】SofM – もうひとりの天才ベトナム人ジャングラー

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以下は、SofM: Distinctive Style of Me(Medium)より。

SofMはLoLプロプレイヤー。ベトナム出身。2020WCSに出場するLPLチームである、Suningのジャングラー。

 

シーズン2の頃、「世界で有名な選手になりたい」という夢を持つ14歳の少年がいた。その少年、SofM(Lê Quang Duy)はスターティングジャングラーとしてチームGameTVに参加した。アリスターをジャングルで使用し、モビリティブーツの機動力を活かしたガンクを中心に試合を行った。

SofMはその後Full Louisというチームに加入し、才能の輝きを放った。シーズン3の序盤では、サポートとして期待された様々なロールをこなし、ベトナムのマイナーな大会でチームを牽引し、結果を残した。

その後、SofMはGPL(Garena Premier League、ガレナ・プレミア・リーグ)の出場資格を獲得し、GPLのプレイスタイルに適応した。シーズン4の準決勝ではWestdoorと対戦する予定だったが、SofM(ミッド)とJeff(ADC)が17歳未満だったため、GarenaはFull Louisの失格を発表した。

SofMはシーズン5当時まだ18歳未満だったので、労働証明書を受け取ることができなかった。SofMは様々なサーバーを旅したが、特筆すべきは東南アジアのサーバーでのランクTOP5が、すべてSofMのアカウントだったことだ。

シーズン6の序盤、SofMは100Pingにも関わらずKRサーバーでチャレンジャーに到達し、TOP10入りした。ベトナム人プレイヤー初の快挙であった。それ以来、KRサーバーには才能あるベトナム人プレイヤーが参入しはじめた。

そうしたシーズン6に、SofMに転機が訪れた。中国のSnake Esports(LNG Esportsの前身)は、チームを強化するために新しいスタイルのジャングラーを獲得したいと考えていた。Snake EsportsのマネージャーであるZuo WuはSofMに興味を抱き、LPLに招待しようと試みた。その当時、SofMはLPLとLCSを含む様々なオファーを受けていたが、最終的にLPLのオファーを受けることにした。

そしてSofMは、これまでにプレイしてきた様々なロールの中から、LPLで独自のスタイルを披露するためにジャングラーを選択した。

 

SofMがトレーニングを行っていたサイバーカフェ

 

SofMのIDが”Style of Me”(直訳すると”私のスタイル”。独自の、唯一無二のスタイルと解釈できる)を意味することを知る人は少ない。ベトナムのファンはSofMのことを「ベトナムのFaker」と呼ぶことを好んでいる。SofMがベトナムのLoLプロプレイヤーの象徴的存在であり、その才能が類まれなものであることを示唆している。

SofMは2016年のLPLサマースプリットでスターティングジャングラーとなり、グレイブスをピックして相手の攻撃的な新人ジャングラーSwiftを抑え、4/1/6のスコアを出した。

特筆すべきは、SofMがその並外れたポテンシャルを発揮し、全試合でトップサイドをカウンタージャングルしたことだ。それ以来、SofMはLPLで他に類を見ないプレイスタイルを見せつけ、LPLの他のジャングラーに大きな影響を与えた。

 

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大半の試合では、ギリギリのラインでカウンタージャングルを行っている。これは、SofMが数学の才能に長けており、敵ジャングルのモンスターのリスポーン時間をすべて把握していることを明らかにした。2016年に作成されたSofMのドキュメンタリーによると、SofMの母親は、SofMが数学などの理系科目が非常に得意で、最高点を取っていると話している。数学のテストでは、試験時間の3分の2で全問を解いてしまったそうだ。

 

 

しかし、Ken Zhu(元Snake Esportsコーチ)は、「プロになって2年目のプレイとは思えないな。自分のスキルを使って1人で敵チームと戦っているだけじゃないか。チームとしての効果的なプレイをしていない」とSofMを批判した。

言語の壁が立ちはだかり、チームメイトとの意思疎通が上手く行っていなかったのは明白であった。また、当時のSofMは非常に若く、人付き合いや人間関係の構築が苦手だったのだ。しかし、SofMの勝利への意志と情熱は決して揺るがなかった。

SofM「中国に行き、LPLのプロチームに入った時、とても孤独を感じました。誰とも仲良くなれなかったんです。僕は、チームに溶け込み、協力しようと努力しました。勝ったか負けたかではなく、どれだけ敵を倒したかでもなく、限界に挑戦し、過去の自分を超えられたかを目標にして自分を追い込んでいきました」(Riot: Unlocked: SofM, 2016)。

LPLのBo10という言葉を聞いたことがある人もいるかも知れない。Snake Esportsは、2016年8月29日に、1日で10ゲームプレイした。初戦の対Vici Gaming戦では、マッチポイントを先取されたものの、そこから奇跡的なリバーススイープ(大逆転)を決めた。

次戦は、Team WEと対戦する必要があった。この試合の勝者は、WCS出場権獲得にかなり近づくことを意味していた。試合は第5ゲームまでもつれ込み、時刻は午後23時を回ろうとしていた。Team WEのジャングラー、Condiのグラガスに対抗するために、SofMが選択したのは、なんとマルザハールだった。しかし、Condiが試合を首尾よくコントロールしたため、SofMはこの試合に敗れ、WCS出場権獲得は成らなかった。

LPLでの4年間の経験を経て、SofMの才能はLPLの視聴者の心を捉え続けている。Suningに加入したことは、SofMの大きな転機となった。SwordArt(Suningのサポート)のショット・コールは、SofMが敵の情報を入手したり適切なタイミングを測ることを大いに助け、SofMはチームプレイを学んでいった。

Chashao(Suningのヘッドコーチ)は、「SofMが快適にプレイできるようにピックを行っている。SofMのピックは、常にキャリージャングラーだ」と述べた (2020年8月28日SN vs LGDの試合後インタビュー)。

そして、SofMはLPLに多くの中国人の友人を持つことができた。Flandre、Fenfen、Smlzはその代表例である。また、Royal Never Giveup(RNG)の元トップレーナーとして知られるLetmeは、2020年LPLサマースプリットのTop Esports(TES)対Suningの試合におけるSofMのプレイを、配信で絶賛していた。

「SofMは俺が見たことがあるジャングラーの中で最もクリアなジャングラーだ。ジャングラーのプレイスタイルを研究したいなら、みんなSofMに学ぶべきだ」と、Letmeは述べた。Letmeが現役だった頃、所属チームであったRNGは、SofMのカウンタージャングルを分析した。SofMが視聴者に今ひとつ評価されない理由は、SofMのプレイスタイルにはエッジの効いたレーナーが必要だからだ。もし味方レーナーにエッジの効いた押し出しがあれば、SofMは間違いなくチーム全体をキャリーするだろう(2020年8月22日のLetmeの配信より)。

TESのスターティングジャングラーであるKarsaは、「SofMと初めて対戦したとき、対処できなかった」とLetmeに話したことがある。今やLPL最高のジャングラーであるKarsaのレーダーですら、SofMを捉えることができなかったのである(2020年8月22日のLetmeの配信より)。

3位決定戦後のインタビューで、SofMはベトナム代表と対戦したいと述べた。しかし、コロナウイルスの影響により、それはかなわぬ夢となった。

一方、彼の祖国であるベトナムから、たくさんの祈りが届いたことは感動的なことだ。SofMの前に困難が立ちはだかった時、必ず故郷で応援してくれている人たちがいるはずだ。

SofMに幸多からんことを。世界の舞台で才能を発揮し、その名を知らしめることを願っている。

 

管理忍

Levi殿だけではなかったのでござる。

 

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