【LoL】CloudtemplarがMSCの後にLCKの現在の実力とLPLの強さの理由について語った

OP
以下は投稿記事の部分訳。元となった動画はここ(韓国語)。

文脈

  • CloudtemplarはMSCでLCKが勝利すると予想していたが、LPLの方が優れていると考えていた。
  • IGは、LPLを象徴するかのような攻撃的なチームとして知られていたが、もうそれほど攻撃的ではない唯一のチームとなった。
  • LPLのゲームスピードは以前より遅くなった。
  • CloudtemplarはLPLとLCKの全試合を視聴している。LCSについては不明。

要約

  1. LPLとLCKにそれほど大きな差はない。メタの影響や、両者が異なるプレイスタイルであることによる誤解ではない。単に、LCKは優れていた。
  2. LPLはタイトル保有者。LCKは敗者であり、挑戦者である。
  3. LPLは現在の成果を得るために様々なことを経験してきた。今度はLCKが同じプロセスをたどる必要がある。
  4. Cloudtemplarの配信中、チャットは非常にトキシックだった。願わくば、同じことがもう起こらないと嬉しい。
Cloudtemplarは元プロ選手で、Riot KRのキャスター。韓国出身。





LPL 
Cloudtemplarがインフラストラクチャーについて語っていることは、重要であり、真実だ。中国は、若い才能を育てるため、Young Miracles(以下YM)のPDDに苦心して取り組ませた。WCSでMVPとなったTianやNingは、YM出身の選手だ。MingやKnightなど、世界最高の才能かも知れないと囁かれている選手は、もちろん言うまでもない。その道のりは、数週間や数ヶ月では終わらなかった。常に改善を繰り返し、数年かかった。その集大成が、MSIの優勝であり、WCSの2度の優勝であり、eStarという組織だ。つまり、ローマは一日にして成らず、だ。ちなみに、EDGのMSI優勝は、現在の才能育成体制による成果ではないので、カウントしていない。

中国のタレントプールのレベルを引き上げた3人の選手

中国のファン、アナリスト、コーチなら、中国という地域と、国内の才能をアップグレードした3人の選手をすぐに挙げることができるだろう。TheShySofM、そしてUziだ。TheShyの実力は超越的であり、対面するすべてのトップレーナーを鍛え、レベルアップさせた。SofMは結果を残せていないため話題に登ることが少ないが、彼は国内リーグのすべてのジャングラーを破壊した。誰もが自分のジャングルルートを熱心に改善し、SofMの戦略を学ばねばならなかったため、LPLのジャングラーの実力がレベルアップした。SofMに対して生き残り、学ぶことができれば、トップクラスのKRジャングラーに対する抵抗力が向上する。SofMがLPLに参加した後、中国人ジャングラーの能力が継続的に上昇したのは、決して偶然ではない。

中国には、常に優秀なADCがいる。理由は明白だ。LPLのADCは、毎週Uziと対面しなければならない。自分のレベルを上げて、レーン戦でUziに倒されないようにしなければ、それができる可能性を持った新たな若い才能と取り替えられてしまうからだ。つまり、LPLはUziをリトマス試験紙として、Uziの猛攻に誰がどれだけ耐えられるのかを毎週テストし、誰が潜在的な才能を秘めているのかを把握することができた。

LPLは、シーズン4からシーズン7の間に、LCKの選手に対抗できるトップレーナー、ジャングラー、ミッドレーナーを求めた。何年もだ。もちろん、今でもLPLは、韓国からの才能を輸入している。だが、韓国からの才能の輸入は総じてLPLの能力向上に特化しており、地域のレベルアップに役立てるためでもある。かつては国内の才能がゼロだったのにも関わらず、今では369、Zoom、Knight、Tianといった選手たちが、LCKのトップクラスの選手たちと渡り合えているのは素晴らしいことだ。才能の輸入に関して言えば、Ryoma、Eika、Expect、Nuclearなどの選手は最適ではない。ただし、別の地域から最大のメカニカルスターを引き寄せることが常に選択肢になるとは限らない。

突出した選手がその他の多くの選手を向上させる例

俺の意見を支持する例が実際にいくつかある。Diamondproxは、世界中のすべてのジャングラーに、カウンタージャングルを学ぶことを強要した。Diamondproxはその革新的なジャグリングにより、当時他のすべてのジャングラーよりも3〜4ティア上に位置していた。ジャングラーたちは、Diamondproxの戦略に適応しないと追いつくことができなかった。Weixiaoは、世界中のすべてのADCに、ADCとは何かを学ぶように強制した。Weixiaoは、ヒール、レンジドキャリーのプレイ、サイドウェーブのマネジメントにより、マクロでの成果を達成する点に関して、他のADCよりも3〜4ティア上に位置していたからだ。LMQはかつてNALCSをぐちゃぐちゃにし、物議を醸したが、それでもNALCSをレベルアップしたことには疑いの余地もない。さらに、G2在籍時のTrickを例として挙げたい。Trickは現在停滞しているため、みんなに忘れられた存在だが、2年間LECを激しく支配していた。すべてのLECジャングラー(Trickこそがこの流れの原動力と信じているJankosを含む)は、VODを徹底的に分析して、Trickのジャングルパス、戦略を把握しようと努めた。このことがEUのジャングラーのレベルを向上させた。

TrickがEUを引き上げた一方で、Svenskerenは間違いなく同様のやり方でNAのジャングラーを引き上げた。ここでもう一度Uziについて取り上げたい。ジャングルキャンプなどのリソースをADCに一極集中して注ぎ込む戦略を取ったRNGを、当時は誰もが笑っていた。だが、今ではそれが標準だ。可能な限り、ADCに考えられうるすべてのリソースを注ぎ込む。



国内リーグの改善がいかにトリクルダウン効果をもたらすかと、それほど若くない選手を使ってアカデミー/チャレンジャーでの勝利に集中しても、単に国内の才能を生み出す能力を損なうだけである理由

アカデミーリーグに追いつくことができない選手は、たとえ不十分であっても、TheShy、SofM、Uziに対処するための知識を身につける。その知識はLDLのレベルを向上させる。言うまでもなく、LECやLCSのほとんどのアカデミーリーグは、まだプロシーンでプレーしたことのない、二軍での雇用を求める強い新人選手を洗い出したが、これらは若い才能でいっぱいのLDLでは極端な少数派となる。何が言いたいかというと、LECとLCSのアカデミーリーグで優勝したチームの平均開始年齢は20歳以上だが、LDLでは17〜18歳だと言うことだ。私見だが、NA国内の若い才能は、20歳以上のベテランがアカデミーシステムでプレイして多額の賞金を獲得することを通じて、長期的に深刻なダメージを受けていると思う。ポテンシャルを秘めたNA国内の若い選手は、飽和状態のリーグでスターターのポジションを狙うベテラン達がひしめき合う10チームの中で成功する可能性はほとんど無い。そして、そういったベテラン選手ほどのハングリーさも持てていないでいる。外国人選手により、希望が絶たれているからだ。一方で、LDLの若い選手たちは、LPLの17チームのどこかで飛躍できるチャンスが必ずあるため、非常にハングリーだ。もちろん、韓国人選手という脅威があることは知っているが、一時の韓国人選手の「出エジプト」ほどの危機ではないことも知っている。

結論

その過ちから学んだLDLは、現在、世界で最高のアカデミーリーグとなり、他の地域は追いつこうとしている。PapasmithyはPDDを模倣するためにアカデミーをKelsyに託し、国内の才能開発アプローチである100T Nextプロジェクトを先導しようとしている。

これは正しい方向への一歩だと思う。 EUとLCKも、同様のイニシアチブを検討する必要がある。インフラストラクチャの整備は長期的な前進の道であり、即時の結果は得らないものの、その投資のリターンは良い結果のみである。

トリクルダウン理論(トリクルダウンりろん、英: trickle-down effect)とは、「富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が滴り落ちる(トリクルダウンする)」とする経済理論であるが、立証されていないため「トリクルダウン仮説」とも呼ばれる。
Wikipediaより

 

翻訳元: Cloudtemplar’s thoughts on LCK after MSC

 

管理忍

この長いコメントを書いた方は素人らしいでござる。

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Source 【LoL】CloudtemplarがMSCの後にLCKの現在の実力とLPLの強さの理由について語った https://lolninja.net/2020/06/04/post-18529/