【LoL】LJL公式キャスターのeyesさんに各リーグの見どころや注目選手を聞いてみた(パート1/3)

eyes氏はLJL公式キャスター、配信者。日本のLoL競技シーンを黎明期から支えてきた立役者。ゲーム実況者のプロフェッショナルの草分け的存在としても知られている。LoLやTFTのプレイ配信も積極的に行っている。
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LoL忍者
eyesさん、こんにちは。本日はよろしくお願いいたします!

 

eyes  
皆さまこんにちは!LJLで実況を務めております、eyesです。本日はよろしくお願いいたします。

 

LoL忍者
今日は、LJLはもちろんのこと、LCK、LPL、LEC…といった、各プロリーグの特徴や見どころ、そしてeyesさんが注目している選手などについてお伺いできればと思います。できるだけ初心者にも分かるようにお話してくださると嬉しいです。

 

eyes 
分かりました!では、早速まいりましょう。まずは、昨年のWCS(世界大会)で優勝したLPLからお話しましょうか。

LPLってどんなリーグ?注目選手は?

eyes 
LPLは中国のリーグです。このリーグの特徴はなんと言っても、個人技のレベルがトップクラスに高いこと。そういうプレイヤーが勢揃いしたリーグです。そして、とにかく戦闘が多いです。序盤からガツガツ行って、負けてもまた仕掛けていく感じですね。ですから、高いレベルの個人技を楽しみたいならLPLです。いやもう、本当におかしいレベルなんですよ(笑)今年のスプリング・スプリットの決勝を観ていただければ、何がおかしいかはすぐにお分かりいただけるかと(笑)LoLを少しでもプレイしたことがある方なら、「えっ、今のなに?」っていうプレイがたくさん楽しめると思います。

 

LoL忍者
私も決勝はリアルタイムで視聴していましたが、最初から最後までスーパープレイ連発のすごい試合でしたね!

 

eyes 
LPLは、以前はADC大国とも呼ばれていました。有名なのは、UziやJackyloveですね。ですが、現在はすべてのレーンに世界トップクラスの選手が揃っているのがLPLです。トップレーンだったらTheShy、ジャングルだったらKanavi、ミッドレーンだったらRookieやYagao、Knightなど……全て挙げていこうとしたらキリがありません。こうしたスター選手たちが、アウトプレイをたくさん見せてくれます。戦術面なんて深く考えず、戦闘で個人技を見ていればそれだけで楽しいのがLPLです。

 

LoL忍者
なるほど!そんなスター選手勢揃いのLPLの中でも、eyesさんの注目選手は誰でしょうか?

 

eyes 
えっ……ぜ、全員……(笑)いや〜難しいですね。強いて挙げろと言われるのであれば、JD Gaming(JDG)のジャングラー、Kanavi。あと惜しくも決勝で破れてしまいましたが、Top Esports(TES)のジャングラー、Karsa。この2人が決勝ではとにかくヤバかったですね。もう本当に恐ろしい領域です。他のリージョンで運用を失敗しているチャンピオン、例えばリー・シンなどを、なんなくおかしいレベルで使いこなしてしまうんです。まぁでも、本当に全員ですよ(笑)


JD Gaming Kanavi

Top Esports Karsa


LCKってどんなリーグ?注目選手は?

eyes 
LCKは韓国のリーグです。LPLと打って変わって、戦闘をほとんどしないリージョンと言われています。リスクとリターンを天秤にかけて、少しでもリスクが高ければその戦闘を行わないという判断を下すリージョンです。とても手堅いです。1試合で1キル、2キルしか発生しないこともあります。各選手の個人技は高いのですが、どちらかというと戦略面や戦術面で非常に長けているという評価をされることが多いですね。

 

LoL忍者
そうなんですね。ミクロよりもマクロを重視したリージョンということでしょうか?

 

eyes 
そう捉えてよいでしょう。リスクを最小限に抑えるムーブが前提ですから、ガンクが刺せそうなのに刺さないというシーンが結構見られます。ジャングラーは、自分のポジションが相手チームに知られていることを前提に動くんです。刺さるかわからないガンクを仕掛けて5秒使うなら、ジャングルモンスターを狩ることに5秒使おうという判断をするんですね。

 

LoL忍者
戦略が好きな方なら楽しいかも知れませんが、戦闘がなかなか起きないから、初心者には楽しむポイントが分かりづらいリージョンなのでしょうか?

 

eyes 
そういう面もあるかも知れません。ただ、ここ最近はそうした伝統的なスタイルとは異なる新しいスタイルを取り入れようとする動きも出てきている印象です。例えば今年ですと、DragonX(DRX)はそうした動きが見られます。序盤から戦闘を仕掛けたり、ボットレーンにマークスマンではなくジグスを置いて、戦闘せずにポークで勝負したりなど。監督がcvMaxなので、これからも何か新しいことをやってくれるんじゃないかと注目しています。
また、KRAM(ケーラム)と呼ばれる、戦闘が起きるタイミングもあります。サイドレーンのコントロールをしてもイーブン、バロンなどのオブジェクトを両チームとも狙っているなど、様々な条件が噛み合うと、ミッドで集団戦が起こるんです。そういう点に注目してみても楽しいかも知れません。

 

LoL忍者
私はARAMが好きなので、KRAMには是非注目してみたいと思います。では、LCKの注目選手を挙げていただけますか?

 

eyes 
当たり前だと思われるかも知れませんが、真っ先に挙げられるのはFakerです。Fakerは生ける伝説ですね。一度触ったチャンピオンなら、100%性能を引き出せると言われていたり、数々の伝説があります。昨年は少し調子を落としたかなと個人的に感じていたのですが、今年になって、チーム体制が大きく変わったのにも関わらず、また調子を上げてきた。まだまだ驚かせてくれる選手です。また、プレイはもちろん超弩級ですが、一番感動したのはFakerのお人柄ですね。実際にお会いしたこともあるんですが、Fakerは本当に謙虚なお方でした。また、大変な勉強家で、控室で分厚い本を静かに読まれていたのが印象的でした。


T1 Faker

次に、同じチームのADCであるTeddyです。この選手は、「動くネクサス」と呼ばれているのですが、平均デス数が非常に低いんです。1試合につき1以下というレベル。食らってはいけないスキルをほとんど食らわないですね。生存し続けて、ダメージを出し続ける、ある意味ADCの理想形のような選手です。そして、チームもTeddyにリソースを集めるように動きます。なので、集団戦ではFakerとTeddyのラインを見ていると楽しめるのではないかと思います。


T1 Teddy

あとはDRXのサポート、Keriaにも注目しています。まだ17歳のとても若い選手なのですが、とにかくハンドスキルが高い。スレッシュのフックを決めまくったり、思わず「うぉっ!」と言ってしまうプレーを見せてくれる。サポートをカッコいいと思わせてくれるのがKeriaです。もちろんマクロ面でも非常に優秀な選手です。要注目ですよ。


DragonX Keria

 

管理忍

次回はLECとLCSについてお聞きするでござる。

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Source 【LoL】LJL公式キャスターのeyesさんに各リーグの見どころや注目選手を聞いてみた(パート1/3) https://lolninja.net/2020/06/01/post-18270/