【LoL】LoLで最悪の経験(トップ編)

OP
さぁチャンピオンセレクトだ。俺は運良くメインロールのトップを取ることができた。レッドサイドのセカンドピックだ。直前のピック順の敵は、ノーチラスをピックした。よしよし、ダリウスはバンされなかったな。敵チームは何をピックしてる?ふむ、ヴェインにエリスか。どうでもいいさ。俺の対面はなんだ?お、ブラッドミアか!俺は思わずにんまりした。さっきのゲームで、俺は対面のブラッドミアをボコボコにしてやったところだ。俺の好きな配信者が、ブラッドミア対策のルーンを教えてくれた。まず、フェイズラッシュは必要ない。相手はブラッドミアだ。征服者でボコボコにすることができる。ゴーストも必要ない。俺はテレポートを選んだ。俺はチームプレイヤーだからな。そして魔法防御のシャードを選ぶ。これで完璧だ。

そしてロード中の画面になった。俺は対面のブラッドミアのポートレートを見ながら「こりゃ余裕で勝てるな」なとほくそ笑んだ。ふむ、敵のボットレーンはイグゾースト持ちのヴェインとヒール持ちのソラカか。まあ、俺には関係ないが。対面のブラッドミアを、とことんしゃぶり尽くしてやるぜ。

さて、ゲーム開始だ。まずはドランブレードを買って、と。これでブラッドミアを狩ってやろう。トライブッシュで待ち、インベイドに目を光らせる。今の所何も起こっていないが、どこかでピンが鳴った。ミニマップに目をやると、ボットサイドのジャングルがレイトインベイドされているようだ。そこにブラッドミアもいた。はは、アホだなこいつ。これで経験値差がついて、もっとこっぴどくボコせるってもんだ。そうだ、今のうちに敵ジャングルのブルーバフにワードを刺しに行こう。2/0/0のエリスがガンクに来ようとしたときに、すぐに気がつくことができる。それに、味方の役にも立つしな。俺はチームプレイヤーなんだ。

敵のブルーバフに向かって、リバーブッシュを通過する。急がないとミニオンが到着してしまう。その時、突然俺の背中にクロスボウの矢が突き刺さった。なん…だと…?なぜヴェインがここにいる?俺は恐怖で青ざめそうになった。敵のトップは、ヴェインだった。俺はパニックになり、川を逆方向へと戻った。ヴェインは俺を追いかけるのをやめた。俺の体力はもう3分の2。パニックになりワードを刺すのを忘れてしまった。いや、焦るな。まだ勝てる。ヴェインはまだトップレーンには姿を現していない。つまり、俺をどこかの茂みで待ち伏せしているかもしれないってことだ。遠回りをすれば、1ウェーブまるまる失うことになってしまう。もうヴェインと戦うしかない。

俺にはフラッシュがある。Wも取った。ドランブレードも持ってる。なにより、俺はダリウスだ。俺はトップレーンへ歩いていった。聞き慣れたクロスボウの発射音。よしここでフラッシュW!捉えた!と思いきや、ヴェインは俺にイグゾーストをかけてフラッシュアウト。何だよそれ!…いやいや、まだいける、まだ倒せる!俺はDキーを連打する。……あれ、ちょっと待て、なんで移動速度が上がらないんだ?!……そうだった、ゴーストじゃなくてテレポートだったんだ!ヴェインの体力は半分。俺はゼロ。

復活。まず、頭を冷やそう。まだいける。使ってしまったポーションの代わりも買えなかったが、大丈夫さ。テレポートで戻れば、ミニオンを焼かれずに済む。ヴェインは先行しているが、テレポートを持っていない。まだ大丈夫。俺はテレポートでレーンに戻る。ヴェインは俺をゾーニングしてきたが、まったく問題ない。ミニオンはこっちにプッシュされてくるから、タワー下でファームすればいい。さっき半分だったヴェインの体力はポーションとライフスティールの効果でほとんど全快していた。全然オーケー。タワー下でファームして、レベル3でオールインしてやるぜ!

俺はタワー下でミニオンの到着を待った。今はそれしかできない。ヴェインは俺をしっかりゾーニングして、経験値も吸わせないようにしてきた。ふん、別にいいさ。ミニオンウェーブはもうすぐ来る。失うものはそう多くはない。タワー下でほぼ完璧にCSを取ればいい。前衛ミニオンを殴りながら、キャノンミニオンに目をやる。タワーの攻撃がキャノンミニオンに当たるのをしっかり見て準備する。そろそろかな、とラストヒットを取りに行こうとすると、シルバーボルト(W)が飛んできた。そして2発目。もう下がるしかない。今のは失敗。もう一度だ。美味しいキャノンミニオンのため。また飛んでくるシルバーボルト1発目。さらに、2発目。大丈夫、キャノンミニオンが取れればワースだ。そして、最後に飛んできたのはパニッシュメント(E)。俺はタワーに叩きつけられてスタンした。キャノンミニオンは焼かれた。へっちゃらだ。まだいける。ヴェインはタワーの攻撃を食らいながら、まだ殴ってきた。アホだなこいつ、ヴェインがタワーの攻撃を耐えきれるわけがない。美味しくいただこうか。その瞬間、どこからともなくフラッシュコクーン(E)。3/0/0のエリスがダブルバフを持って現れた。俺はまた死んだ。エリスが完璧なタワーダイブを決めてきた。俺にできることはもう無い。白黒の画面で、タワーが大量のミニオンを焼くのを見ることしかできない。

大丈夫さ。チームが俺をキャリーしてくれる。少なくとも、俺はエリスの注意をひきつけた。味方ジャングラーがドラゴンを取ってくれるか、他のレーンをガンクしてくれるだろう。と、思ってミニマップを見ると、味方ジャングラーはクルーグを狩っていた。オーケーオーケー。クルーグ食いたいもんな。俺はありったけの金をはたいて詰替えポーションを買い、レーンに戻った。俺のタワー下で大きなウェーブが自軍ウェーブにぶつかっている。あんまりいいとは言えない状況だ。このままだとプッシュウェーブになる。最善を尽くさなければならない。でも、ラストヒットを丁寧に取るか、最速でプッシュするか、どっちがいい?俺は悩んだ末、ラストヒットを取ることにした。ヴェインは範囲攻撃スキルを持たないから、大きなミニオンウェーブを処理しきれないだろうと読んでのことだ。

俺はいくつかの前衛ミニオンを取ることができた。ふと気がつくと、ヴェインの姿が見えない。さっきまではいたはずだ。俺はCSを取るのに忙しく、ヴェインを見失ってしまった。お、キャノンミニオンだ。俺は歩いて近づこうとする。やっとだ、やっとキャノンミニオンを取ることができる!美味しい美味しいキャノンミニオンちゃん。俺は1つ目のレーンブッシュの脇を通ってキャノンミニオンに近づいた。そして、パニッシュメントが飛んできた。俺はまたスタンした。ヴェインは喫煙所に隠れて俺を待ち伏せしていた。シルバーボルト。シルバーボルト。シルバーボルト。大丈夫、俺はもうレベル3だ。ヴェインを引っ張って倒してやる。オートアタックリセットからのW!出血スタックを最速で溜めて……そこでまた、トライブッシュからエリスのコクーンが飛んできた。俺はまた死んだ。

俺は焦った。今の俺に何ができる?少なくとも、俺は敵の注意をひきつけたよな?味方ジャングラーとADCがブラッドミアにダイブされて1v2で死んだ。どうやったらそうなるんだよ………。おっと、いかんいかん、深呼吸。落ち着け、落ち着くんだ。もうチャット制限は嫌だ。ブーツを買ってレーンに復帰だ。ヴェインとエリスはタワーにミニオンを押し付けたが、タワープレートを取らずに帰ったようだ。なんてアホなやつらだ。俺なら、こんな雑魚どもは余裕で倒せる。俺は0/3/0だが、まだ最悪の事態は避けられる。レーンを移動しながら顔をバシバシと叩く。ゲームに集中しなくては。内側タワーを通り過ぎたとき、意識外からパニッシュメントが飛んできた。ヴェインとエリスはレーンブッシュで待ち伏せしていた。もうどうすることもできない。俺はまた死んだ。俺はマップ全体を見渡した。どこか勝っているレーンは無いだろうか?うん、無い。ボットはフィードしているし、ジャングラーはガンク失敗のあと、ファームに集中しているようだ。おかげで、相手のジャングラーに2レベル差を付けられている。ミッドのラックスは唯一死んでいないが、対面のタロンとCSはイーブン、だがタロンはボットへのロームを成功させて、2キル持っている。

俺は息を止め、そしてゆっくりと吐き出した。もう、タンクビルドにいくしかない。キャリーをピールしてやろう。俺にはまだ闘志が残っているようだった。フルタンクビルドにしても、征服者とダリウスのパッシブで、最低限の脅威にはなれるはずだ。再生の珠を買った。今の俺が買える精一杯のアイテムだ。今度はレーンブッシュにワードを刺した。よし、やつらはいないようだ。歩みを進めよう。やっとフラッシュが帰ってきた。これで生き延びられる。そしてまた飛んでくるコクーン。やつらは、今度はクルーグの近くの茂みで待ち伏せしていた。しかし今回はフラッシュを切ったので、内側タワーの方向に移動することができた。もうパニッシュメントも食らっても、奴らは近づけないだろう。しかしその時、ジャングルから急にノーチラスが現れた。な……なんでノーチラスがここに?!俺はノーチラスのフックを食らって、タワー下から引きずり戻された。そしてイグナイト。そしてイグゾースト。俺は……また死んだ。

ボットのやつらが「お前フィードしすぎ」と文句を言ってきた。ジャングラーが「トップ側ジャングルにもう行けねえじゃねえか」と文句を言ってきた。ミッドのラックスが「お前さあ、なんでそんなに下手なの?」と文句を言ってきた。「お前みたいな雑魚と組まされるこっちの身にもなれ」とも言ってきた。言い返してやりたかった。言い返して自分を守りたかった。涙を抑えることができなかった。これは、このゲームで最悪の経験に違いない。

追記:これは半分フィクションだ。一部は俺や対面のトップレーナーに起こったことだが、俺が経験していないことも含まれている。この作品の目的は、トップレーナーが直面する可能性のある理不尽な出来事をみんなと共有することであり、特定のチャンピオンやジャングラーについて文句を言うためではなく、不利なマッチアップ、敵ジャングラーにキャンプされること、他レーナーにロームされること、レーン復帰時のデス(死ぬほど辛い)など、トップレーナーとして起こりうる日々の苦痛をつまびらかにすることだ。最初、敵サポートはソラカだったが、途中でノーチラスに変えた。最初はソラカのウルトとリデンプションでキルしそこねる流れだったけど、文章がかなり長くなってしまったからサポートノーチラスのローミングということにした。まあ、特定されないように矛盾を残しておくという意味もなくはない。俺はこの投稿から影響を受けて、トップレーナーの苦闘について描きたいと思った。





Summoner1
これほど正確なトップレーンの描写は見たことがない。実際、ガチでこういうことが起きるからな。

 

Garen 
めちゃめちゃ記憶がフラッシュバックするんだがw

 

Summoner2
Hashinshinの日記かな?

 

Summoner3
これな。味方トップがレベル1の1v1で負けて体力が半分になり、俺はまだ2つのバフも狩ってないのにアシストピンを炊きまくられるのは、もう最高だよ。それで、そいつは欲をかいてキャノンミニオンを取ろうとしてさらにボコられて体力は20%。敵ジャングラーはなんのリスクもなくレベル3になる。その結果トップサイドのスカトルは敵のものになり、ガンクが繰り返される。その間、俺はまだピンを炊きまくられ、そいつが1つもミニオンを食えてないのにゲームがめちゃくちゃになったのは俺のせいってことになる。最高だ。

 

Ornn 
ジャングラーの助けなしで、遠距離攻撃のトップと対面するのは悪夢でしかない。

 

Qiyana 
ジャングラーが序盤にうまく介入してくれれば、敵の遠距離攻撃トップを抑え込むことができる。だから、俺はデュオなしでトップをプレイすることはない。ジャングルとミッドはデュオなしでもなんとかなる。でも、トップとボットはそうはいかないと思う。

 

Summoner4
俺はたくさんこういう経験をしている。魂をバラバラに砕かれるような経験で、自分のすべてが呪われているような気持ちになる。こういう経験をしたやつは気の毒だと思う。

 

Summoner5
俺はガンクする側だが、この投稿はよく理解できる。俺はジャングラーをやっていて、トップとコミュニケーションを取るとき、まさにこういうことをする。レベル3になったら速攻ガンクに行き、味方トップがレベル5になりアイテム1つ買えるくらいまでガンクを繰り返す。この投稿を見て、申し訳ない気持ちになった。俺はただ勝ちたいだけで、相手の気持ちを考えたことはなかった。

 

Rammus 
トップはガンクが刺しやすい。トップのやつはボットのやつらより賢いことが多いが、エゴが大きい。ティルトさせるのも簡単だ。

 

Summoner6
「もうチャット制限は嫌だ」←クソ笑うwww

 

Jhin 
お前ら思い出せ。ヴェイントップは人間じゃない。

 

>>Jhin
Renekton 
ルシアントップは?

 

>>Renekton
Jhin 
同じ部類だが、ヴェイントップのほうが遥かに醜悪。

 

>>Jhin
C9 
遠距離攻撃トップと気持ちの良い試合なんてありえない。やつらと目を合わすな。やつらと握手するな。

 

Fiora 
トップレーンの有り様が、4Kの解像度で詳細に描かれている。

 

Nami 
うんうん、こういうことってあるよな。ベッドでぐっすり寝ていたと思ったら、巨大なクマに食われるようなひどい経験さ。まあでも、次のゲームでも負けじとダリウスを選び、お前と対等に戦えると勘違いしているガレンをボコボコにできれば、こんなのどうでもよくなるよな。14キル持ってネクサスを叩き割り、味方3人から名誉をもらい、そのうち1人からは「お前のおかげでSを取れた。箱をもらえたよ、ありがとう」と感謝される。デマーシア人の頭蓋骨を真っ二つにした想いを胸にベッドに入り、次のゲームに向けて英気を養ってくれよな。

 

>>Nami
Renekton 
最高の気分になれるのはごくたまにだけど、最低の気分は勝った試合でさえ何度も感じてる。最低の気分の深さは、最高の気分の比較にならないよ。

 

Ryze 
「俺は運良くメインロールのトップを取ることができた」
↑嘘だね。トップレーナーってのは、「トップに当たりませんように」と心のどこかで思っているもんだ。

 

Summoner7
みんな、こんなの起こるはずないと思ってるんだろうな。
でも、起こるんだ。:(

 

Summoner8
こういう経験をして、俺はティーモメインになった。敵にも味方にも、そして勝とうが負けようが、俺は正真正銘のゴミになることを選んだ。勝てたのは俺が相手をティルトさせられたからで、負けたのは、ティーモだから。

 

>>Summoner8
Summoner9
我らが偉大な王にして救世主である、シンジド様を知らんのか?
勝ってるときは、ただ逃げればいい。
負けてるときも、ただ逃げればいい。
だが、負けることはない。
なぜなら逃げればいいからだ。

 

>>Summoner8
Evelynn 
俺はこういうときのために、モルガナをプレイする。ミニオンにWを打って、はい、おしまい。無能なアフェリオスやカイ=サにEでシールドを貼ってあげて、自分は上手いと勘違いさせてあげればゲームに勝てるのに、なんでわざわざファイトをする必要がある?リヴェンとかイレリアみたいなADHD御用達のチャンピオンをプレイしてわざわざタワーダイブまでするような連中は、勝ちたいんじゃなくてファイトしたいだけだ。

 

Summoner10
ヴェイン、ケネン、イラオイ、フィオラ、ライズ、ブラッドミア、ジェイス、ナー、クイン、ハイマーディンガー、ティーモ、カシオペア、アカリ、モルデカイザー、ルシアン、セト。
こいつらが来ないなら、トップをプレイするのは大好きさ。

 

翻訳者: きれいなゼド
翻訳元: The worst feeling in league, from a top laner without a jungler.

 

管理忍
情景が脳内でピック・バンの漫画風で再生されたでござる。

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Source 【LoL】LoLで最悪の経験(トップ編) https://lolninja.net/2020/02/09/post-16787/