元Virtus.pro CS:GO部門のメンバーとして知られるレジェンド、 Filip “NEO” Kubski氏と Jarosław “pashaBiceps” JarząbkowskiがRiot Gamesの新作FPS『Project A』のテストプレーに参加したことを明らかにしました。
NEOとpashaがRiot Gamesの新作FPS『Project A』を体験
『Project A』は、『League of Legends』の10周年記念イベントに合わせて発表されたFPSタイトルで、Valveの『CS:GO』に似ていると話題になりました。
そして今回、Counter-Strike1.6で『World Cyber Games』殿堂入りを含む世界一多数、CS:GOでも幾度もの優勝を達成したレジェンド NEO氏と pashaBiceps氏が、SNSを通じて同作のテストプレーに参加したことを明らかにしました。
NEO氏「Riot Games社の新たなFPSタイトルが開発進行中です。
このような素晴らしい会社のテストに参加したのは、純粋に喜びでしかありません。
彼らは私たちに質問し、コメントに耳を傾けてくれました…
本当に良いゲームが登場します。」
my first experience, still don’t know who is this lady pic.twitter.com/HR0qMufhFl
— paszaBiceps (@paszaBiceps) February 17, 2020
Pasha氏「初めての体験。この女性キャラが誰なのかいまだにわかっていません」
先週には、CS1.6、CS:GOの元プロ選手でCS:GOメジャー大会のコメンテーターを努める HenryG 氏が『Project A』をプレーしたファーストインプレッションを投稿し話題となっていました。
HenryG 氏の投稿要約
Hello! Strap yourself in. I had the chance to spend a day playing #Project A at Riot EU. Today, I’m allowed to share some of my initial thoughts and impressions. Please bear with me, I can’t go into too much detail about the specifics of a lot of the gameplay until a later date.
— HenryG (@HenryGcsgo) February 11, 2020
- CS:GOに最も似ており、ラウンド形式、5vs5のタクティカルシューター
- プレー出来たのはボムサイトAとBがある「爆弾設置・解除」モード。MR12(マックスラウンド12)ルールで、ハーフ(12ラウンド)で攻守を交代する ※13ラウンド先取で勝利
- OverwatchやApelex Legends等に採用されているクラス・ヒーロー要素を、前者タイトルほど前面に押し出さずに含む
- 各クラスが持つアピリティは、他のゲームのようなオーバーパワーとなる可能性を秘めるスペルやコンボというよりも、戦略ユーティリティのようなものという印象
- アビリティはラウンド開始時に購入することで使用可能(使用するためにゲージを溜める方式ではない)。
- アビリティにあまりにも頼りすぎない形で楽しくプレー可能
- ゲームプレー、銃のメカニズムはとても洗練されている。プレーしたビルドでは、非常にバランスが取れていた他、それぞれの銃に独自のスプレーパターンがあり、ヒットスキャン(即着弾)武器も確認できた
- CSGOのマネーシステムと同様に、ベーシックなアビリティやユーティリティ、低火力な武器でラウンド取得を目指すことも出来る
- すべてのクラスは汎用の武器を装備しており、CS:GOファンであればアジャストするのは難しくない。一般的にという前提で、メイン武器のヘッドショット1発で敵を倒すのに十分なダメージを与えることが出来る。
- 個人的に、最もエキサイティングな要素の一つはマップデザイン。Counter-Strikeでお馴染みのレーンとチョークポイントの構成で美しく作られている。その美しさは見た目ではなく、ゲームプレーの本質にフォーカスされている。
- 後日、より詳細な初期情報をまとめて公開する予定。現時点でのProject Aは、わかっている人たちによって開発されている非常にエキサイティングなゲームで、FPSのビッグタイトルの一つとなる可能性を秘めていると思う。
CS:GOをベンチマークタイトルとし、さらには現役ではないとはいえ元CS:GOのプロ達にテストプレー等で参加協力を募るというのは非常に大胆な取り組みと思う一方、非常に理にかなった方法と感じています。HenryG氏は、今後のメジャー大会出演を外されたりしないでしょうか(『Project A』のコメンテーターになる、という流れもあるかと思いますが)。
ちなみに、「MR12」はCounter-Strike1.6の競技シーンにおいて、2004年頃まで採用されていたルールです。「MR12」はピストルラウンドの結果が勝敗に大きく影響することが不評で、その影響を少なくするため「MR15」にラウンド数を増加。当時のプロ達に受けいられたことから、現在まで「MR15」が踏襲されています。この頃、SK Gamingの共同創設者であるbds氏は攻撃となるテロリスト側での獲得ラウンドのみをスコアとして計上する「Charges Only」ルールの採用を提唱していましたが採用には至りませんでした。
後発のRiot Gamesが「MR12」を採用するということは、例えばピストルラウンドは採用しないなど、この問題を解決する仕組みを用意していると想像出来ます。